まほろばで君と

賢い人間になりたい

 ブログなどで他人の文章、自分へのメッセージや言葉を読むと、自分は頭が良くなく劣っていると感じることがある。20歳の頃に高等教育を受けていない(高卒だった)ことが理由の大きな割合を占めている。

 

勉強が出来ないから大学に行けなかった訳じゃない。このコンプレックスは40歳を過ぎて大学の通信課程を卒業しても消えなかった。

その歳では、20歳前後に高等教育を受けた人がもつ「そういう位置」でモノを言ったり考えたり出来ないから、3分野で学問を学んで知識が増え、論理的思考力が上がっても、自分は劣っているという思いから逃れられない。

もっとも、自分は頭が良いと納得出来る日なんか一生来ないだろうけど。

僕の場合、知識を得たい・学びたいというモチベーションは、「何クソ絶対理解してやる!」と、心の底から湧き上がる思いにある。自分自身とのプライドを賭けた闘いなのかもしれない。

 

 

そんなのどうでもいいと言う人はたくさんいるだろうけど、自分のそれは少し意味合いが違う。

それまでの家庭環境、ロクでもない人生から抜け出す唯一の方法だと思ってそれに賭けたが、理不尽な形で果たせなかったことでコンプレックスができた。それは常に死を考える絶望で、人生に対する「燃え尽き症候群」は一生治りそうにない。

 

自分を買いかぶっているのかも知れないけど、能力以下の人生を強いられたという思いがある。結局、そんな環境の人間は、自分が考える1階級上には行けないんだと思うと、悔しいし悲しい。

詳しい事情は書かないけど、自分のような経緯で諦めた人は少数派だと思うし、肌感覚でこの気持ちが理解できる人は極めて少ないだろう。

 

「頭の良い自分」になりたいと思って学んできて、昔と比べたら多少は良くなったと思うけど、自分のコンプレックスはそれでは消えない。「そういう位置」には行けないから。

精神的な意味だけじゃなく、社会システム的にも行くことは叶わない。例外もあるだろうけど、一般的にはそうだと思う。

 

この思いが自分を縛り続けている。

それを凌駕する賢い人間になりたい。

 

ドラマ「エンジン」サントラ『Full Throttle』(2005)

アラフォー学生を始めた頃にリピートして聴いてた曲


Full Throttle ~「エンジン」劇中曲~