まほろばで君と

いじめ、学校の荒れ等の問題行動、学力問題における特別活動の意義(教職課程レポート)

いじめ、不登校、学校の荒れ、学級崩壊などの問題行動や学力問題における特別活動(ホームルーム活動、生徒会活動、学校行事)の意義について、2009年8月に書いた教職課程科目のひとつ、特別活動研究のレポートの一部を省略したものを掲載します。

最後に今思うことも書きます。

 

【特別活動研究 課題1】

 近年、いじめ、不登校、学校の荒れといった問題行動を起こす子どもたちや学力問題など、学校の在り方が問われている。問題行動の中には、昔からあるものも含まれているが、その内容や質は、今と昔とでは大きく異なっている。

例えば、いじめの場合、私が中学校に入学した1980年前後はたいてい、「いじめっ子」「いじめられっ子」という二者関係の間で行われていた。

その後、近年にわたり、この二者をとりまく「傍観者」の存在がいじめを助長するようになっていった。傍観者、つまり、ほかのクラスの子どもたちのことであるが、いじめを見て見ぬふりをする。それによって、いじめが悪質化し、長期にわたって陰湿に行われる。

 

 また、「学級の荒れ」が低年齢化し、小学校で「学級崩壊」という大きな問題が起こっている。学級崩壊の原因として、

親のモラルの低下によるしつけの喪失、

「普通の生徒」が突然切れ、暴力をふるうことから推測される学校の荒れの低年齢化、

教師の権威低下や子どもの規範意識の低下による学級秩序の崩壊が挙げられよう。

 

 学力問題については、自主的に勉強をしているのではなく、義務的、受動的に「やらされている」という状況があり、そのような学習では学力の向上が難しい上に、主体的学習の態度が身につかない。学習は自ら進んで行ってこそ、真の意味を見出せるものである。

 

 このような問題行動や学力問題に対して、特別活動(ホームルーム活動、生徒会活動、学校行事)が有効となる。特別活動には次の5つの特質がある。

.集団によって、児童・生徒自身が自主的実践的に活動を展開することを通して、達成しようとする点、

2.自己実現的活動であるという点、

3.多人数による集団活動や異年齢の集団による活動という点、

4.教師の創意による教育活動であり、児童・生徒の一人ひとりの個性を生かし育てるために、教師のアイディアと努力が重要視されるという点、

5.心身の調和のとれた発達をめざす総合的活動だという点である。

 

 以上に挙げた特別活動の特質は、今の子どもたちにとって、重要な教育的意義をもっている。そこで、具体的にホームルーム活動、生徒会活動、学校行事の教育的意義を述べる。

 

 ホームルーム活動の教育的意義は主に2つある。

1つ目は、学級が子ども一人ひとりにとって、単なる所属集団から、子どもの間で望ましい人間関係が育まれ、心のよりどころにできる準拠集団へと変化することにより、心身が開放し、安心して生活でき、学習意欲も高まるところにある。

2つ目は、中学校や高等学校での進路指導で、自分は将来どうなりたいのかを教師の指導によって考え、勉強する意味を理解するところ、つまり、子どもが自身の将来に希望をもてるようにするところにある。

 

 生徒会活動の教育的意義は、教師の適切な指導の下に、生徒が自発的、自治的に活動するとともに、民主主義の我が国で生きる人間として、柔軟に討論するための方法を身につけ、組織的、民主的に計画し、学校生活を運営するところにある。

 

 学校行事の教育的意義は、単調になりがちな学校生活の中、学年や学校全体を単位とした行事をすることで、子どもたちの気持ちに切り替えをもたらし、学校という集団に連帯感、所属感をもち、学校での学びに喜びを感じるところにある。また、集団の力で体験的な活動をすることによって、創造性や社会性が身につき、年齢の異なる集団の広い人間関係のよさを体感するところにもある。

 

 このように、特別活動は、集団活動を通じて、子どもの自主性や社会性を育むことができ、学校を楽しくする機能があるので、教師と子どもとの教育的関係を形成する絶好の機会でもある。

 

 私見として・・・

 

レポート原文1589字

 

【今思うこと】

 親や生徒だけでなく、昔からおかしな教師はいますが、親の方が増えていると思います。(モンスターペアレンツという言葉が生まれた背景)

そして、親がそうだから子供もそうなるという悪循環で、根本的解決が難しいのではないかと思います。親がおかしくても、それを反面教師と捉えて子供はそうならないケースもありますが、前者は周囲に迷惑をかけるので、それだけが目立ちます。

もしも親が、常識的か非常識か、迷惑をかけているかどうかという視点に立って、社会通念上、正しい判断と行動ができたとしたら、学校での問題行動の多くが解決されるのではないでしょうか?

子供がバカなんじゃなく親がバカなんです。それを自覚していない親が多いと思います。

 

平成20、21年告示 高等学校学習指導要領解説 リンク一覧-文部科学省

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/1282000.htm

【最新】平成30年告示 高等学校学習指導要領解説 リンク一覧-文部科学省

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1407074.htm

 

endertalker.hatenablog.com